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命、心、性を失ったときに現れる現象

作成者 キム・ボムヨン(ip:)

作成日 2021-08-05

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内容



各個人である人と人が相互に関係を結びながら生きていく形態を人間と言います。個人が一人でいるときは人間とは言わずに人と表現をします。人間として生きていくときに基本となる3つの要素は健康、幸福、性だと見ることができます。そしてこの3つは不可分の関係です。この三つのうち、どれか一つを失ったときに現れる現象について見ていきましょう。

 

最初に健康を失うケースです。

 

健康を失うとすべてを失うと言われますが、健康を失うと身体に問題が発生して、生命つまり存在の有無と関連してくるので、健康はとても重要です。生命と存在が危ういとすれば自分がもっているすべても失うことになり、最悪の場合は存在自体が消滅を迎えることになります。

 

ここで失うことと、存在が消滅することとは概念が異なります。失うことはただ自分がもっているものがそれ以上自分のものではなくなることであり、存在が消滅すると自分という存在が人間関係の中からいなくなることであり、他人にも自分の存在が消滅することを意味します。存在が消滅すると心の幸福と性もすべてが消滅することになります。

 

それで人間は自分がもっているものを失わず消滅しないために健康を一番重要に考えるのです。このように健康(生命)が健在しているとすれば次に考えることが心です。

 

二番目に心を失うケースについて考えて見ましょう。

 

心を失うということは幸福を失うということと同じことです。人間の心は生まれると誰もが幸福を追求しながら生きているからです。

 

心を失うと自分がもっているものすべてを感覚器官に良いものを感じるために使うことになります。つまり快楽だけを追求しながら生きるようになるのです。これで心を失うと、身体の健康と快楽、この二つだけを追い求めながら、感覚に依存する人生を生きるようになりますが、これは動物と変わりありません。

 

本来の心は幸福を追求するために自分の存在の理由を考え感じさせる役割をします。しかし心が消滅すると自分の存在の理由も消滅することになるのです。このように心が消滅して存在理由がなくなると、自分だけではなく、他人が自分を見たときも存在理由を感じることができません。つまり相手を見たときに「あの人はなぜ生きているんだ」と思うようになるのです。

 

他人がそう考える理由は、人間として思考をするのではなく感覚のみに依存して生きているからです。実際には思考をするのはするのですが、その思考というものはどうすれば自分の感覚器官を良くすることができるのかだけを考えて、人間としての幸福については考えていません。それで配偶者、子供、家族など周りの人間関係は自分が考慮すべき対象ではなく、自分だけが楽しければ良いと考えます。

 

 

このように心を消滅してしまった人には人間関係という概念自体が存在しません。周りに存在するすべての人は自分の必要によって人間関係を結んでいるだけです。こうなると、相手もまた本当の人間関係を結ぼうとするのではなく、お互い目的があるときだけ自分の周りに人は留まり、結局は目的がある人たちのみと人間関係を結ぶようになります。そして自分の快楽と目的を果たすためには相手に被害を与えることにためらいがありません。

 

三番目は性を失うことについて考えてみましょう。

 

健康と心が健在している状態だと性を失っても大した影響はありません。性は人間の心が幸福を追求する上で補助的な手段として身体と心に影響を及ぼしているものだからです。それで身体よりは心に問題が発生したときにこれを回復するために性が稼働します。心を回復しようとする時に今の自分は性を失っている状態だから、性を稼働させようとして性欲が発生するのです。

 

この時に問題が起こります。性欲というものは、心を回復するために生まれるものですが、この事実を知る人がいないため、みんなが性欲を感じるとこれを解消するために感覚器官の快楽を追い求めるようになります。つまり心の回復ではなくセックスの快楽を追求するようになるのです。すると先ほど心を失ったケースで言及したように、感覚器官に良いものだけを感じるために生きるようになり、感覚器官を良くさせればさせるほど心は死んでいくことになります。このとき、心は常に身体と連動しながらバランスを維持するため、心が崩れると身体も崩れていきます。

 

性に対する欲求は、心を回復するためのエネルギーだと言うことができます。これが行動につながると性行動のセックスになるのですが、このエネルギーをセックスをとおして発散するのではなく、エネルギーを内面に留めておいてから他のところに使うようにすると、心を回復させ身体も回復させるエネルギーとして使うことができます。このように性は心と身体を補助する役割をします。

 

したがって人間の身体と心が健康に作用していると、性が心と体を補助する必要もなくなるので、性行動のセックスもあまり必要なくなります。それで性を失うと表現していますが、厳密には性を失うのではなく、性を稼働させる必要がないだけです。つまり人間の体と心が健康な状態だと性はあまり重要ではないという意味です。

 

このように健康(生命)、と心(幸福)を失ったときに現れる現象は明確に分かりますが、これを失っている人たちはこの現象を自覚することが難しいです。しかし周りの人には、失っているものが見えています。健康を失う場合はすぐに分かりますが、心を失うことは自覚がないために、常に自分と相手を点検してみる必要があると思います。


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